...飽くまで意地(いじ)の強い目はしのきく性質を思うままに増長さして...
有島武郎 「或る女」
...居合わせた女中たちは目はしをきかしていろいろと世話に立った...
有島武郎 「或る女」
...その目はしかし恐れても恨んでもいるらしくはなかった...
有島武郎 「或る女」
...小羊のようにまつ毛の長いやさしい愛子の目はしかし不思議にも葉子の鋭い眼光にさえ何物をも見せようとはしなかった...
有島武郎 「或る女」
...目はしの利かぬ老人は...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...もっともこの場合これらの電気的条件はそれほど大切な役目はしていないのかも知れないが...
中谷宇吉郎 「清々しさの研究の話」
...真っ赤な目はしこたま飲んだブランデーで血走っていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...目はしの鋭い男だが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...自分自身の目はしの利かなかつた事も亦腹立たしくなつて來た...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...だってお祖母様――まだほんとうに覚めきらないんですものこんな事を云ってかるい声で笑うのが聞えると仙二は誘われる様に微笑みながら藻の花の茎を前歯でかんで一つ処を見つめた目はしきりに間(ママ)ばたきをして居た...
宮本百合子 「グースベリーの熟れる頃」
...そういう風に時勢への目はしが利くらしいところがあった...
「今朝の雪」
...子供だけれど目はしがよく利(き)くのだからよくいくかもしれないと源氏は思っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...目はしずかに、むしろ平和にかがやいていた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...二代目はこれこれ三代目はしかじか...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...笑って云うと、地摺(じずり)の青眼(せいがん)どの、いよいよ、目はしら立てて、然らば見せよ、いざ起て、と急(せ)きこんだそうですが、先はからから笑ってばかりいて、いずれお目にかけよう、今日はまずまずとばかりで、相手にならず、やむなく立帰って来たそうですが、その後先方から何の沙汰もして来ないのに業(ごう)を煮やし、彼が寺を出て、旅立つ途(みち)をとらえ、かねて御自慢の地摺の青眼を以て、一手に斬伏せてみせると、自分から御家中へ吹聴(ふいちょう)しているそうですから、近日、その結末が見られることになりましょう」こんな噂を耳にしてから数日の後...
吉川英治 「剣の四君子」
...それには目はしのきいた家士をして尾行させ...
吉川英治 「私本太平記」
...この白鳥(しらとり)の峰(みね)でなれなれしく話しかける人間は?かれの目はしきりにうごいて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...土地の四人の首を揃えての謝罪に目はしら立てて憤(おこ)る宋江でもない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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