...大正二年の秋の逃避旅行の極めて皮相な叙述です...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...いかにも皮相な見解だつたとしても...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...――こういう単純で皮相な推理は全く愚である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そういう問題提出の仕方は極めて皮相な空間問題の形態をしか結果しないだろうから...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...実際それが発動する時には全く皮相な抽象的な機能しか果せない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...単に外部的なやや無責任な処から来る皮相な印象に他ならないかも知れないからである...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...軍部の素人くさい大まかで皮相な観念を信用させないからであり...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...又安易で皮相な推論でしかなかったのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...皮相な妥協に甘んずるからである...
豊島与志雄 「情意の干満」
...その皮相な興奮を打挫き...
豊島与志雄 「野に声なし」
...皮相な者らがいわゆる対偶と称するところの自然の根底をなしてる連続ならびに対照の法則によるものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...皮相な概念でまごついている時...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...若いうちは皮相な芸でも突きこんでゆこうとする勇気があった...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...そしてこれらの人々の皮相な解釈ほど...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...そしてこれをそう名づけた精神は決して単にその種の地理分布を土台と為した皮相なものではなく...
牧野富太郎 「植物記」
...子供の時から浮世離れしていたあたくしが、年を取って、本当の苦労を経験しますと、人生の皮相な、水の泡のような歓楽に背を向けて、来世の事を一心に考えるようになりましたのは、心理的に自然だろうと思われます...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...皮相な冷たいものだった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...皮相な知識で満足しないこと...
三木清 「如何に読書すべきか」
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