...銀のやうな白い鬚(ひげ)――それが皆人情の冷さに凍(い)てついて...
芥川龍之介 「枯野抄」
...さる人は皆人の心も...
泉鏡花 「凱旋祭」
...勝国手(こくしゅ)と立花画師との他は、皆人足で、食糧を持つ他には、道開き或いは熊避(よ)けの為に、手斧(ておの)、鋸(のこぎり)、鎌(かま)などを持っているのであった...
江見水蔭 「壁の眼の怪」
...皆人がぞろぞろとそこにお詣りに出かけた...
田山花袋 「道綱の母」
...やはり皆人情は同じで御座います...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...皆人のおりしあとより...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...それらは皆人間以上の恐るべき獣であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...漱石に限らず一體「朝日」新聞の記者の書き振りは皆人を馬鹿にして居ると云つて罵つたさうである...
長塚節 「土」
...キリストは十字架の上に磔りつけられたことは皆人の知る通りである...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...皆人が乘つてゐて...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...そのうとうとした、まどろみ心地の夢の中で、だれも皆人々は、母の懐中(ふところ)に抱かれて居た、幼なき時の記憶を思ひ、なつかしい子守唄を思ふのだつた...
萩原朔太郎 「冬の情緒」
...人柱(ひとばしら)! おれたちは皆人柱なんだ!」五水夫室では...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...この交際はいずれも皆人民の身の上に引受け...
福沢諭吉 「学者安心論」
...之等は皆人間の悪心から流れ出す所の夢に他ならないからである...
松永延造 「職工と微笑」
...皆人の知る通り、天綱は唐一代の占術の達人で、よく前後五百年のことを知った...
南方熊楠 「易の占いして金取り出だしたること」
...皆人『法花経』の勝(すぐ)れるを知って法蓮に帰依(きえ)したと記す...
南方熊楠 「十二支考」
...北側の座敷などへも皆人がはいって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...之れ十七人の分にして皆人夫をして負(お)はしむ...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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