...病間録は一般的な言葉ではなく、熟語に分類されます...
...「見せたくないと言ふのか」「いえ、若い女の病間、むさ苦しいところを、殿方には」「ウ、フ、殿方と來たか、心配するな、こちとらは、そんな事に驚きはしない」「ではどうぞ」「御免よ」一と思ひに障子を開けると、プンと藥の籠(こも)つた臭ひ、中に寢て居るのは、十八九の若い娘ですが、姉に助けられて起直ると、それでも床の上に坐(すわ)つてお行儀よくお辭儀(じぎ)をするのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...病間を出ると、薄暗い廊下で、誰やら小手招きして居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...父の病間から出してくれず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もし右二者共に能はずとならば号泣せよ煩悶せよ困頓(こんとん)せよ而して死に至らむのみ小生はかつて瀕死(ひんし)の境にあり肉体の煩悶困頓を免れざりしも右第二の工夫によりて精神の安静を得たりこれ小生の宗教的救済なりき知らず貴君の苦痛を救済し得るや否を敢て問ふ病間あらば乞(こ)ふ一考あれ (以下略)この親切なるかつ明鬯(めいちょう)平易なる手紙は甚だ余の心を獲(え)たものであつて...
正岡子規 「病牀六尺」
...内田医官が病間この随筆の整理を切に勧告し...
光田健輔 「小島の春」
...九正篤はまっすぐに病間へとおり...
山本周五郎 「桑の木物語」
...二度と云うな」そしてすぐに病間のほうへ立った...
山本周五郎 「つばくろ」
...藤右衛門は朝のままおとずれなかった病間へはいった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...お召しでございます」「たれが」「御病間の方で...
吉川英治 「私本太平記」
...そこの病間へ、「ただ今、ご舎弟様が」と、家臣たちのあわただしい取次があったときは、もう渡りの廊のあたりで、脇屋義助の大きな足音がしていたのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...病間は病間らしくない木ぐちの新しさと木の香だった...
吉川英治 「私本太平記」
...尊氏が病間になずみ出したことも...
吉川英治 「私本太平記」
...病間の孤独と寂(しず)かとを欲していた...
吉川英治 「私本太平記」
...断じて病間から出てはならん...
吉川英治 「新書太閤記」
...御病間へ退(さが)って――」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...もっと早く病間を出たいと念じていたのですが...
吉川英治 「新書太閤記」
...城中の一室を、病間とし、先ごろから、満身の負傷(てきず)を治療していた勝入の聟(むこ)の森武蔵守長可(ながよし)は、「仙千代(せんちよ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...病間(ひま)あるとき...
和辻哲郎 「孔子」
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