...小さい病める同胞の一人に過ぎない筈であつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...我病める日の外には殆んど一日も休らふ事能(あた)はざりき...
石川啄木 「閑天地」
...病める冷たき胸を抱いて人生の淋しさ...
石川啄木 「二筋の血」
...その病める火星人に...
海野十三 「火星兵団」
...病める男はあたためられました...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...……・柿落葉そのままそれでよい日向・米をとぐ手のひえ/″\と秋・熟柿もぐとて空のふかさよ・病めるからだをよこたへて風を聴くなり・秋もをはりの日だまりのてふてふとわたくし十月廿一日晴れて明るく...
種田山頭火 「其中日記」
...しかし病めるこの家の主婦は前夜に死んだのである...
寺田寅彦 「やもり物語」
...羽扇綸巾膚寒みおもわやつれし病める身を知るや非情の小夜あらし...
土井晩翠 「天地有情」
...病める老人(としより)の用しげく婢(おんな)を呼ばるるゆえ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...雪白(せっぱく)の肩掛(ショール)をまとえる病めるある人の面影(おもかげ)なりき...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...彼はまず貧しき者や病める者や悩める者のために費やした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それは実に病める魂の暗澹(あんたん)たる彷徨(ほうこう)である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...アンドレ・シェニエの病める若者という悲歌の末句だ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...病めるものの如き痩身(そうしん)の姿でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...病める者死せる者老いたる者貧しき者はわれわれも毎日眼にしておりながら...
新渡戸稲造 「自警録」
...こうして毎日朝湯の序でにこっそりと隠れるように家へ帰っては病める良人を看ながら五日辛抱すると...
細井和喜蔵 「女給」
...」「病めるへび...
室生犀星 「はるあはれ」
...男の病める妻を思い合わせた...
吉川英治 「私本太平記」
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