...舊著「影と聲」の後を承けた彷徨の時代から――人生と自己とに對して素樸な信頼を失つた疑惑の時代から...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...一時は同じ疑いを抱いていた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...奇妙な疑念にさえとらわれて...
太宰治 「水仙」
...人の嫌疑を増すようにも思われて来たので...
田中貢太郎 「水魔」
...どうして疑うことができようか? それは生を捨て去るのと同じである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かく迄人を怖るべく強きものにする力ある宗門には何か自分の全く知らない或る非常な物があるにちがひないと彼は疑ひ出した...
長與善郎 「青銅の基督」
...「疑ぐりゃしないが...
夏目漱石 「明暗」
...さらに幾多の名作を残したことは疑いない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...疑ひは眞一文字に戀女房へ掛つて行くから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼は疑ひもなく詩人――しかも最も若き時代の詩人――であつた...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...毎日否認ばかりする被疑者に必ず一人や二人はぶつかる場所で...
浜尾四郎 「殺人迷路」
...むろん、あのように無益に立ちつづけていること、毎日ただ待ちつづけて、しかもいつもそれをくり返し、変わるという見込みも全然ないことは、人間を疲れ切らせ、懐疑的にし、ついにはああやって絶望して立ちつづけること以外には何もできなくしてしまいます...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...嫌疑の理由がまことに薄弱なので...
平林初之輔 「予審調書」
...御疑惑可被爲有義萬々無之は固より申にも不及義に御座候得共...
福澤諭吉 「御時務の儀に付申上候書付」
...何時までそれが続けられるか疑問ではあるが...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...わたしもまた少しも疑わない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ある疑獄事件の為に...
柳田国男 「故郷七十年」
...白状しているんだから疑いはない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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