...兎に角海彼岸の文学に疎(うと)かつた事だけは確である...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...直径(さしわたし)尺五寸もある太い丸太の、頭を円くして二本植ゑた、それが校門で、右と左、手頃の棒の先を尖らして、無造作に鋼線(はりがね)で繋(つな)いだ木柵は、疎(まば)らで、不規則で、歪んで、破れた鎧の袖を展(の)べた様である...
石川啄木 「鳥影」
...一度別れて了へば心ならずも疎(うと)くなり易い...
石川啄木 「鳥影」
...人家こそ疎(まば)らであったが...
海野十三 「恐怖の口笛」
...老女は疎(まば)らなる齒莖(はぐき)を顯はしてホヽと打笑(うちゑ)み...
高山樗牛 「瀧口入道」
...菜根譚より風来疎竹...
種田山頭火 「其中日記」
...生活の自己疎外性...
戸坂潤 「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」
...フランツを疎(うと)んじないようにオットーに勧めた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...だんだん疎遠になり...
豊島与志雄 「自由人」
...不規則にしかも疎(まばら)にもじゃもじゃしている...
夏目漱石 「坑夫」
...茨城県の平潟へ疎開し...
久生十蘭 「春雪」
...他の一作には孤煙双鳥下幽趣迫疎林と書かれている...
藤島武二 「画室の言葉」
...ギャット産れてからこれまでにするにア仇(あだ)や疎(おろそ)かな事(こっ)じゃア有りません...
二葉亭四迷 「浮雲」
...時々おれの「疎隔」や「哲学的孤立」について考えたり感じたりしたことを...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...私はこの疎開地でサイパンの悲報を聞きて胸つまり...
三浦環 「お蝶夫人」
...又性疎懶にして図書館の恩蔭を被ることが出来ない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...江戸邸の事情に疎(うと)いのはいうまでもなかった...
山本周五郎 「落ち梅記」
...いまは新帝以下の公卿女院もみな六波羅の北に御疎開なのだから...
吉川英治 「私本太平記」
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