...一人として畸形(かたは)ならぬはなし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...浅草以来の椿岳の傍若無人な畸行(きこう)はこういう人を喰った気風から出ているのだ...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...彼はなぜこんな残虐きわまる畸形人間を作ったのであろうか...
海野十三 「蠅男」
...懐中電燈のおぼろげな円光の中に浮び上った畸形児のすました顔は...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...だれも畸形児に注意する者もなかった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...猿の様に木登りのうまい畸形児にとっては...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...何処か不思議な畸形的なところがあるを私は見て来た...
田山録弥 「或新年の小説評」
...尤も畸形児などでは大きな頭のもあるがそういうのは別である...
寺田寅彦 「話の種」
...あるいは聖なるあるいは畸形(きけい)なる種々の労働者がひとりずつおる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...加うるに、我が国に於ける、かの畸形的な、自然主義文学の発達が作品に現れるユーモアを極端に軽蔑したことも、ユーモア作家の少いことの、そして、従って優れたユーモア小説の少いことの重大な原因をしているのである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...わが亡友の中に帚葉山人(そうようさんじん)と号する畸人(きじん)があった...
永井荷風 「西瓜」
...これ等は開化の業に束縛された畸形児(きけいじ)である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...私の醜い病癖や、不愉快な神經質的の惱鬱や、厭人思想や、虚僞や、下劣な高慢や、謙遜を裝うた卑屈や、賤劣極まる利己的思想や、混亂紛雜した理智の爭鬪や、畸形な、しかも醜惡を極めた性慾の祕密や、及びそれらのものの生む内面的罪惡や、凡そ私を苦しめ、私を苛責し、私を陰鬱にするところの一切のものが懺悔された...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...誰の事を云ってるのですか?」「隣りの子! あの可哀想な子は走る事の出来ないナマコのような畸形児で...
松永延造 「職工と微笑」
...現在眼の前に見てあやしまない唯今の街頭風景はたしかに畸型な状態といはなければならない...
三好達治 「銀座街頭」
...畸型児のようだと思った...
山本周五郎 「青べか物語」
...ころげ落(お)ちた神童(しんどう)と畸童(きどう)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...畸形(きけい)な爬虫類(はちゅうるい)のように...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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