...直ぐ前を通りながら一向気に留める様子もない...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...今でも散歩の途中ほとんど毎日それに目を留める...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...二た間を隔てた伊予すだれの此方から眼に留めると...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...結局この記録を書き留める意義がなくなってしまう訳ですから...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...私は樹明君を引き留めることが出来なかつば(マヽ)かりではない...
種田山頭火 「其中日記」
...あまり執拗(しつよう)に留めるのも大人げないことだと思って女のいうがままにさしておいた...
近松秋江 「黒髪」
...それに気を留めることは侯爵の威厳に関わることであった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...すべてが人を引き留めるようにできている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...宙天(ちゅうてん)に投げたる槍を片手に受け留める……」口上言いが言う...
中里介山 「大菩薩峠」
...恨めしい声を出してそれを呼び留めるから...
中里介山 「大菩薩峠」
...力を以て引留めることの限りではないと...
中里介山 「大菩薩峠」
...看護婦長は氣象の勝れた女であつたから病院内の折合ひが面白からぬことがあつたので病院長が留めるのも聽かずに出てしまつたのであるが僕に一遍はどうか來てくれと再應の手紙であつたから行つたのである...
長塚節 「開業醫」
...それを突き留める必要がないと考えて已めた...
夏目漱石 「それから」
...平次と八五郎が留める間もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「爺さんも強情過ぎるよ、――死ぬ氣になつたのは、よく/\の仔細(しさい)があるだらうが、留める方だつて、道樂や洒落(しやれ)ぢやない」「へエ、まことに相濟みません」老人は死に神から解放されて、張合ひ拔けのしたやうに、ピヨコリとお辭儀をしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...翌朝目覚めたる彼は自分の留めるのもきかず無言のまゝで出て行つた...
村山槐多 「殺人行者」
...弟は目でわたくしの傍へ寄るのを留めるやうにして口をあきました...
森林太郎 「高瀬舟」
...兩親が泣いて留めるのを聽かずに...
森林太郎 「ロビンソン・クルソオ」
便利!手書き漢字入力検索
