「甲」の意味
鎧や硬い外皮
小説での「甲」の使い方
...甲と云ふ對象に奉仕してはならない場合も――甲ならぬ乙に奉仕しなければならない場合も亦存在し得るのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...甲板に姿をあらわしました...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...他の凡てのことが分っても何の甲斐もないのですからね...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...甲府までの切符は二枚買える...
太宰治 「帰去来」
...わたしは彼が後甲板で...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...甲府の町の天地は...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうだいっしょに行かんか」「僕は少し用があるから――しかしそこまでいっしょに出よう」門口(かどぐち)で分れた小野さんの足は甲野の邸に向った...
夏目漱石 「虞美人草」
...我れのみ一人あし曳(びき)の山の甲斐(かひ)に峯(みね)のしら雲あとを消すことさりとは是非もなけれど...
樋口一葉 「ゆく雲」
...甲府勤番のころ、町方で検校(けんぎょう)が井戸にはまって死んだ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...踵(かかと)で甲板をコツンと踏む...
久生十蘭 「キャラコさん」
...鶴代はフラフラしながらB甲板のほうへ上って行った...
久生十蘭 「復活祭」
...此の世の中に生甲斐を感じなくなつた人があつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...今日おめどおりを願うとしましょう」「たってと云われるならやむを得ません」「どうぞお取次ぎ下さい」と甲斐は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「いつかみまってやろう」と甲斐は低く呟いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...両手で甲斐に抱きついた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「御一命にもかかわりかねないと存じます」甲斐はその侍の顔をみつめた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...まあ、坐るがいい」「どうも相良様、今日はひどく目明しをこきおろしますなあ」「万太郎様を初め、おれ達二人は、日本左衛門とお蝶の落ちた先をつきとめるほか、しばらくは決して何へもわき目を触れてはならぬ場合だ」「じゃ、伊兵衛のやつは、今日のところは見のがしてやるとしますが、何と冥加(みょうが)のいい奴だろう、御覧なさい、あのとおりお天気な顔をして夢中で笛を吹いていますぜ」「しかし、自分にはよく分らんが、盗賊の隠し芸にしては、上手なものではないか」「そのはずでございます、あいつは元、阿佐ヶ谷神楽(かぐら)の笛師の方が本業なのでございますから」「ウーム、それで甲府から、この地方に逃げ込み、昔の神楽師(かぐらし)仲間にはいって、姿をかくしているのだな」「何しろ、抜け目のない野郎でございますよ...
吉川英治 「江戸三国志」
...甲賀世阿弥(よあみ)が何か書き止めておいた重要な遺書に違いないからの……」と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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