「生温い」の意味
少し温かい
「生温い」の例文(場面別)
- 日常会話このお茶は生温いから、もう少し温め直そう。
- 料理生温いスープでは風味が引き立たないので、もう一度温めてください。
- ビジネス彼の対応は生温く、プロジェクトの進捗に影響が出そうだ。
小説での「生温い」の使い方
...異様な生温い風が闇の中から流れて来た...
大阪圭吉 「坑鬼」
...生温い、暑さのぶり返しを思はせる蒸し蒸しした空気、雨、それから青空、微風、快い乾いた空気、――こんな風にためらひ、一寸後もどりをし、又急ぎ足で駆け、季節は人々に型通りの見込をさせまいとするかのやうに見える、がその足どりの中には何か大まかな順調さが、あの自然といふものの単純な変化が歴然と現れて来る...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...しかし私の気持はそんな生温いものではない...
外村繁 「澪標」
...生温い糊(のり)のようにねばねばと皮膚にまといつく...
中島敦 「環礁」
...ついうつかりと生温い空氣のむつとした煙草葉乾燥室へはいつた刹那...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...櫻の莟(つぼみ)のふくらむやうな生温い春の宵です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生温い血が噴いては頸へ流れ伝わる...
原民喜 「長崎の鐘」
...生温い体温とじっとりとした膏じめりが掌につたわったばかりであった...
久生十蘭 「海豹島」
...じっとりと脂湿(あぶらじめ)りのする生温い香世子の霊の手を握りながら...
久生十蘭 「雲の小径」
...呆れけえった子供ですねえ――この餓鬼あ……」杉本は生温い両方の掌で...
本庄陸男 「白い壁」
...生温い記憶で、極めてセンチメンタルで、印象的ではないが、その場合の女としての回想として、うなづかれる...
牧野信一 「海浜日誌」
...冬が終らうとしてゐる静かな生温い宵だつた...
牧野信一 「公園へ行く道」
...自分の生温い息をそつと窺つてゐた...
牧野信一 「毒気」
...案外生温い言葉の連続ばかしで...
牧野信一 「妄想患者」
...生温い水で手足の泥を洗い落していた松田は...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...夏の夕暮れの生温い風が...
山川方夫 「昼の花火」
...褐色をした列車が生温い空気の籠ったその下に...
横光利一 「旅愁」
...揺れ変って来た芒の葉の向うから生温い夜風が吹いていた...
横光利一 「旅愁」
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