...黒甜郷裡の逸眠を破るものぞ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...ドレゴは待ってましたという風に唇を甜(な)めて...
海野十三 「地球発狂事件」
...これも初めの日にはちょっと甜めて見たきりで止した...
大杉栄 「日本脱出記」
...甜(なめ)らしたり...
田中貢太郎 「虎媛」
...甜菜スープ(ボルシチ)だの羊や鴨の焼肉だののおいしそうな匂いが漂い...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...主人を見真似たか梨や甜瓜(まくわ)の喰い残りをがり/\噛(かじ)ったり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...西瓜や甜瓜のやうにどうかすると飽きられるといふやうなことは嘗(かつ)てないのであります...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...此甜瓜を持つたのは實際苦しかつた...
長塚節 「旅行に就いて」
...中学生の私を甜め摺つて言つた...
中原中也 「その頃の生活」
...甜(な)め物を二つ三つ猫板に並べ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...甜瓜がどの位に大きいか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...実ヲ結ブ其皮赤クシテ火ノ如シ其肉甜クシテ蜜ノ如シ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...甜は甘いことである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...なに食(く)たなに甜(な)めたブンブク茶釜(ちやがま)かお化(ばけ)さんうつかり側(そば)には寄(よ)りつけぬあぶない...
槇本楠郎 「赤い旗」
...日本語を変に訛らすフエリス出卯木劇よりも芝居へ母は行きたがり同町内は法華の通夜で寝そびれる同赤帽は火事場を落る程に背負ひ東魚通過駅そつけもあらず助役立ち同後朝(きぬぎぬ)の釜山は船の笛を聞き同甚五郎以後を我輩落を取り同小頭に貸せば万年筆を甜め同塾長の都をけなすまいことか同汗臭いのが御殿場でドカと乗り同養鶏場もどきにテニスコート出来同勘当がゆりて日比谷の嬉し泣き同冒頭のフエリスは横浜のフエリス女学校...
正岡容 「大正東京錦絵」
...甜漿(てんしょう)...
南方熊楠 「十二支考」
...風に煽(あふ)られた火は大蛇(だいじや)の舌のやうにペロリ/\とお軒先を甜(な)めてまゐります...
宮原晃一郎 「拾うた冠」
...うまそうに舌で甜め取っては...
吉川英治 「平の将門」
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