...その実甚だしく風変りであることは...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...東西文明の隔たりは益々甚だしく...
大隈重信 「日本の文明」
...この場合においても予報の意味は世人の期待と甚だしく離反すべし...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...甚だしく健康をそこねて二十歳前後一時は絶望とまで思われたのに...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...時間的には甚だしく永続的でない...
中島敦 「斗南先生」
...上等の教会の葬式の日の喧噪((けんさう))よりも甚だしくはじめまづ悪寒が来ました...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...甚だしく甘い印象派の詩を発表して...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...本堂の破損が甚だしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...甚だしく野暮です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あまりに甚だしく風変りのものであつた...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...平和な長閑(のどか)な樣を歌ふにはなだらかなる長き調を用うべく悲哀とか慷慨(かうがい)とかにて情の迫りたる時又は天然にても人事にても景象の活動甚だしく變化の急なる時之を歌ふには迫りたる短き調を用うべきは論ずる迄も無く候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...そしてその結果が自分に戻って来て戦勝者の軍隊が食物の不足で甚だしく悩んだほどの破壊をあえてしたのである1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかしかかる物を読んで、竜をアジアの一部にのみ流(おこな)われた想像動物と信ずる人あらば、誤解も甚だしく、実は竜に関する信念は、インドや支那とその近傍諸国に限らず、広く他邦他大州にも存したもので、たとえば、ニューギニアのタミ人元服を行う時、その青年必ず一度竜に呑まるるを要し(一九一三年版、フレザー『不死の信念(ゼ・ビリーフ・イン・インモータリチー)』一巻三〇一頁)、西北米のワバナキインジアンに、竜角人頭に著(つ)きて根を下ろし、伐(き)れども離れぬ話広く行われ(『万国亜米利加学者会報(トランサクチョン・ジュ・コングレス・アンターナチョナル・デー・アメリカニスト)』一九〇六年、クェベック版、九二頁)、西人がメキシコを発見せぬ内、土人が作った貴石のモザイク品に、背深緑、腹真紅、怒眼、鋭牙、すこぶる竜に似たものが大英博物館にあったので、予これは歌川派画工が描いた竜を擬(まね)たのだろと言うと、サー・チャーレス・リードが、聢(しっか)り手に執って見よというから、暫(しばら)く審査すると、全く東半球に産せぬ響尾蛇(ラットル・スネーク)の画の外相だけ東洋の竜に酷(よく)似たと判った...
南方熊楠 「十二支考」
...甚だしく区々になっていて...
柳田国男 「海上の道」
...あるいは起しても甚だしく小さかったために...
柳田國男 「和州地名談」
...甚だしく大陸的な空漠をそなえている彼の顔に...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...甚だしく不利な地の利にいやでも置かれるように...
吉川英治 「三国志」
...忠興のそれは甚だしくなってきたように思われる...
吉川英治 「日本名婦伝」
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