...中には自分の貰つた甘藷を取られてべそをかいてゐるのもあつた...
田山花袋 「歸國」
...浦和の停車場からすぐに町はずれへ出て甘藷(さつまいも)や里芋やいろいろの畑の中をぶらぶら歩いた...
寺田寅彦 「写生紀行」
...浦和の停車場からすぐに町外れへ出て甘藷や里芋やいろいろの畑の中をぶら/\歩いた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...其息子が甘藷売りに往った帰りに神田の青物問屋からテリアル種(しゅ)の鼠(ねずみ)程(ほど)な可愛い牝犬(めいぬ)をもらって来てくれた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...甘藷(さつま)や南瓜(とうなす)胡瓜(きゅうり)の温床(とこ)の仕度もせねばならぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...甘藷や里芋も掘って...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...所々にて救助を得たる所の米麦又は甘藷(さつまいも)の類(たぐひ)を件(くだん)の車に積み...
中里介山 「大菩薩峠」
...熟した甘藷(さつまいも)を箸でさして突き出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...勘次(かんじ)はまだ肌(はだ)の白(しろ)く且(かつ)薄赤味(うすあかみ)を帶(お)びた人形(にんぎやう)の手足(てあし)のやうな甘藷(さつまいも)を飯(めし)へ炊(た)き込(こ)むことがあつた...
長塚節 「土」
...勘次(かんじ)は氣(き)がついて「甘藷(さつま)喰(くつ)たなんていふんぢやねえぞ」與吉(よきち)を警(いまし)めた...
長塚節 「土」
...甘藷(さつまいも)は土(つち)を掻(か)つ掃(ぱ)いて探(さが)し掘(ぼ)りにするのは心(こゝろ)が忙(せは)し過(す)ぎるのでぐつと引(ひ)き拔(ぬ)く...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は日中(につちう)甘藷畑(さつまいもばたけ)の側(そば)を過(す)ぎては自分(じぶん)の荒(あら)した趾(あと)を見(み)て心(こゝろ)に酷(ひど)いとは思(おも)ふのであるがそれを埋(うめ)て置(お)くには心(こゝろ)が咎(とが)めた...
長塚節 「土」
...甘藷(かんしよ)と...
林芙美子 「浮雲」
...サイドカー附自働自転車一台を駆りて字栗橋街道に至り附近の畑より甘藷...
牧野信一 「貧しき日録」
...忽ち東京では甘藷一貫目が五円五十銭となってしまった...
宮本百合子 「現実に立って」
...ジャガイモ、甘藷、パンなかなかないので閉口...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...甘藷(かんしょ)・馬鈴薯(ばれいしょ)等の栽培球根は...
柳田国男 「木綿以前の事」
...甘藷の粉を米麦飯の中に入れて攪拌したものだということであるが...
柳田国男 「木綿以前の事」
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