...瑣々(ささ)たる一小事にも籠る...
石川啄木 「閑天地」
...戦術が煩瑣(はんさ)なものになって専門化したことは恐るべき堕落であります...
石原莞爾 「最終戦争論」
...長い間社会の煩瑣な圧迫の下に苦しんでゐて...
田山録弥 「社会と自己」
...まず第一に瑣末に至るまで材料を習得し...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...このやや煩瑣な物の云い方を許してもらわなければならぬ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...瑣事(さじ)ですが...
夏目漱石 「行人」
...凡テ此等ノ事並ニ瑣細ナル事ニ就テ...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
...フジツボなどという瑣小な動物の研究に一生を賭ける人の常識を疑いたくなる...
長谷健 「天草の春」
...泰赤宇徒(タイチュウト)の奴らが君の瑣児肝失喇(ソルカンシラ)の荘園を出て行ってからさ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...日常の瑣細な様々な不安心などは...
牧野信一 「毒気」
...私たちがふつう不注意と無感覚との中に投げ棄てている日常の瑣末(さまつ)な出来事をさえも自己の魂の奥底へまで持来して感じ...
三木清 「語られざる哲学」
...嵐よ仮借なく吹き捲って徒らな瑣事と饒舌に曇った私の頭脳を冷せ...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...ただ新しく、云はばこの家族の隙間に、一室を借りただけの私にとつて、知らぬ他国から遠く移つて来た人達の、その瑣々とした、歴史の永く変遷した昔の出来事の詳しい穿鑿などは、も早や趣味としても好ましくなかつたのである...
三好達治 「測量船」
...屠赤瑣々録は広く世に行はれてゐる書で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...忍月居士(こじ)の評漸(やうや)く零言瑣語(アフオリスメン)の姿になりゆき...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...凡そ夢の中で面白いのは朝夢で平生忘れて仕舞た瑣末な事が思ひも掛けず浮き出し様々に変化せられ...
森鴎外 「夢」
...良人に仕え子を育てる煩瑣(はんさ)な家事をするかしないかが問題ではない...
山本周五郎 「日本婦道記」
...紛争をますます複雑煩瑣(はんさ)にし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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