...白壁(はくへき)の微瑕(びか)を数へる為めにあげたのではない...
芥川龍之介 「日本小説の支那訳」
...そうして僅かな瑕瑾(かきん)でもあれば...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...素(もと)より白璧(はくへき)の微瑕(びか)に過ぎずして昔ながらの花顔玉容は依然として変らざりしかども...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...この書物をこんな具合に瑕物(きずもの)にしておった理由はただ一つしかない...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...彼が一生の瑕(きず)としてお島たちの母親である彼が二度目の妻を...
徳田秋声 「あらくれ」
...その瑕(きず)開きていまだ癒(い)えず...
永井荷風 「監獄署の裏」
...身に引受けた看板の瑕(きず)に等しき悪名(あくみょう)が...
永井荷風 「妾宅」
...いったん生梟(いきざら)しにまでかけられた自分の古瑕(ふるきず)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...卯の毛で突いたほどの瑕(きず)も無い...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...さる大々名のお家の瑕瑾(かきん)ともなるかも解らない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...津志田家の瑕瑾(かきん)にもならう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仕上げにも瑕疵(かし)はない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...この英邁(えいまい)な資性にもかかわらずですね――僕は『かかわらず』と言うのですよ――この男は完全に無瑕瑾(むきず)というわけじゃない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...二洲が此(かく)の如き小疵瑕(せうしか)の故を以て山陽を逐つたのでないことは言を須(ま)たない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...瑩光明徹点瑕無(えいこうめいてつてんかなし)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...幾(ほとん)どその瑕疵(かし)を忘れたるが如くであった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...到底男の持つこの瑕は...
吉川英治 「新書太閤記」
...瑕(きず)があろうが...
吉川英治 「源頼朝」
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