...かうして拓本を作つて珍重することも支那では隨分古くからやつて居ることで...
會津八一 「拓本の話」
...特に珍重するに足るものでないことを感ずるやうになつた...
阿部次郎 「合本三太郎の日記の後に」
...果物屋は果実を珍重するだろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...食用に適する根の類をも珍重することを覚えたのであろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...与謝野君ですか……与謝野君の玉と珍重する材料を僕はつまらぬ土塊(つちくれ)をひねくって居るように見えてならないです...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...「人形のように珍重すること」と...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...城下では一本の桜も珍重する...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...この絵本はまた鈴木春信の『青楼美人合(せいろうびじんあわせ)』(五冊)『春(はる)の錦(にしき)』(二冊)と共に色摺絵本中の最も古くまた最も精巧なるものとして板画研究者の珍重する処たり(明和以前の絵本は皆墨摺にして色摺はなし)...
永井荷風 「江戸芸術論」
...木にのぼる芸当を持っているということを学者は珍重する...
中里介山 「大菩薩峠」
...日本で鰻を珍重する理由がよくわかった...
中谷宇吉郎 「風土と伝統」
...山桑が紫の実をつけてゐるのを先生が戯れにうどんげの実といふ名をつけて珍重する由など話されたのであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...イギリスの園芸家たちの非常に珍重するあのかんばしい桃金嬢(マートル)の下生えでぎっしり蔽(おお)われているのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...院内にもこの若君を珍重する空気が濃厚に作られていながら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...霊芝というものは支那あたりに珍重するばかりでなく...
室生犀星 「庭をつくる人」
...その最初の頃作ったものを「古薩摩」と呼んで珍重する...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...どんな安絵師のものでも珍重する...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...オルガンを珍重すること傘を洋傘に見換える如くであった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...さして珍重するに足らぬ物...
吉川英治 「新書太閤記」
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