...その割れた玻璃窓の外のデッキから...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...玻璃窓を通して海上に昇る朝日を眺めしに...
大町桂月 「沖の小島」
...玻璃越しに、山を眺め、海を眺め、田を眺め、茅屋を眺め、煙突を眺め、荷車を眺め、行人を眺めて、喜びあひしが、冬の日脚低く、夜に入りて、江の島に到りて宿る...
大町桂月 「親馬鹿の旅」
...ふと言い合わしたるように玻璃窓のうちをのぞき...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...頑丈な紫檀の硯箱と精巧な玻璃細工のインクスタンドが並んでいる...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...雨は飛散する玻璃の粉末の如く空間に漲って電光に輝く...
長塚節 「太十と其犬」
...熾烈な日光が更に其大玻璃器の破れ目に煌くかと想う白熱の電光が止まず閃いて...
長塚節 「太十と其犬」
...玻璃((はり))の王冠...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...腐れた酒の蒸気が冷(つめ)たいランビキの玻璃に透明な酒精の雫を形づくる迄のそれ自身の洗練はかりそめのものではない...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...その湖はさながら玻璃板の如く微動だにせず...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...黄金と玻(はり)の戸ある君が居室(へや)は陽(ひ)のひかり輝き充てり...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...その眼光りて浄玻璃(じょうはり)かと怪しまれ...
南方熊楠 「十二支考」
...そっと玻璃窓内を覗(うかご)うたときに...
室生犀星 「幻影の都市」
...二重の玻璃(ガラスまど)を緊(きび)しく鎖して...
森鴎外 「舞姫」
...私のアトリヱの玻璃窓を洩れて射し込んで来る夕日を...
吉井勇 「酔狂録」
...そして玻璃の水をひと息にのんでから...
吉川英治 「私本太平記」
...いちいち浄玻璃(じょうはり)の鏡にかけて睨んでいるような男――なんとも始末の悪い紐だ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...玻璃戸越しの月明とそれをうつした水の輝きとが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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