...ヘロデはいつも玉座の上に憂欝な顔をまともにしたまま...
芥川龍之介 「西方の人」
...玉乘や、勸工場の大きな花瓶が、チラリ、チラリと心を掠(かす)める...
石川啄木 「天鵞絨」
...紅宝玉の実を装(かざ)った...
泉鏡花 「海神別荘」
...このガラス玉を考案したのではあるまいか...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...その頃(ころ)『玉藻』に載せはじめた俳話類を纏(まと)めたものでよろしければと言った...
高浜虚子 「俳句への道」
...枯菊に莚(むしろ)のはしのかかりけり冬枯の園とはいへど老の松十二月二十三日 埼玉県不動岡...
高浜虚子 「六百句」
...菩提寺の浅草玉姫町の永伝寺へ奉納して...
田中貢太郎 「お化の面」
...玉突きをするのにキュー尻(じり)のほうを持つ手の手首を強直しないよう自由に開放することが必要条件である...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...吾輩を見玉え...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...御当人に分っていないのですから――歌う意味が分っていないのは勿論、この次に何が飛び出すかの予測が、歌って踊る御当人にもついていないのですから……」白雲がこう説明して、この際、玉蕉女史に、暫く鳴りをしずめて、かの童子の出鱈目(でたらめ)に制限を加えないように心づかいを慫慂(しょうよう)していると、玉だすきうねびの山のかしはらのひじりの御代ゆあれましし神のことごとかたへよりいやつぎつぎにつがの木の「そうら、ごらんなさい――さんさ時雨(しぐれ)が万葉に変りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...眼の玉のやうに大事にして居る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しやぼん玉に映る虹...
原民喜 「火の子供」
...腫瘍のふぐり玉を切取る技は...
久生十蘭 「玉取物語」
...「玉井さん、今年も、組合の「川施餓鬼(かわせがき)」をやりますか」「やります」「争議中じゃから、どうじゃろうか、と思って……?」「争議には無関係でやりますよ...
火野葦平 「花と龍」
...化して薫酒となるやも知れず」「なるほど――」「茶の味ならば玉露に似るか」「なかなか――」「これがわれらのトウベツの水」「はッは」「云われました...
本庄陸男 「石狩川」
...了音婉娘小玉(玉卿の三妾)倶在二房外一...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...その篩った饂飩粉(うどんこ)をやっぱり玉子一つに今の中位な匙へ山盛一杯の割ですから玉子三つに三杯だけ少しずつ幾度(いくたび)にも玉子の泡の中へ交ぜるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...眼の玉一つ動かさず...
山中貞雄 「中村仲蔵」
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