...續き物の小説などは猶更讀む氣がしなかつた...
石川啄木 「不穩」
...しかして今も猶(なほ)尊敬す――かの郊外の墓地の栗(くり)の木の下にかれを葬りて...
石川啄木 「呼子と口笛」
...「これ猶(な)ほ寺内(てらうち)をジナイと呼(よ)ぶが如(ごと)し」と抗辯(かうべん)して一場(ぜう)の紛議(ふんぎ)を釀(かも)したことがあつた...
伊東忠太 「國語尊重」
...もしその時になっても猶(なお)たち去らぬようなら...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...調布の停車場まで戻りたるが、日猶ほ高し...
大町桂月 「菅の堤の櫻」
...かれは猶ほ草むらを搜すことをやめなかつた...
田山花袋 「道綱の母」
...猶かの魏使が筑紫に來りて...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...父を欺(あざむ)くのは猶更不可能であった...
夏目漱石 「それから」
...猶太人の頤鬚を引つぱつたり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...猶此度新聞の餘白を借り傳へたるを機とし思ふ樣愚考も述べたく...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...このような個人としての利害に行動した甚兵衛も猶当時の周囲の農民の生活のありようの中でみれば...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...しかも、私にあっては、よく仕事すればするほど、質のいい御飯がいるのですから、猶好都合です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...茶山の弟猶右衛門汝(じよへん)の子要助...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...猶此に附記すべき事がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...菓子商大久保主水(もんど)は庚午の歳に猶店を今川橋に持続してゐて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ハルトマンの烏有先生が比量猶ほ能く穉き立實論と偏りたる主觀想論とを調和するに餘あり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...今日も猶其残喘(ざんぜん)を保ちつゝあり...
山路愛山 「英雄論」
...二里も來たかと思ふのに猶五里だといふ...
吉江喬松 「山岳美觀」
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