...もし狼狽(うろた)へさへしなければ六ヶしい事ぢやありませんね...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...序に私が出して置きませうと云つたらそれは狼狽て...
徳田秋聲 「媒介者」
...クリストフは狼狽(ろうばい)して出て行った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私は少し狼狽し出した...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...彼女は何だか狼狽し...
豊島与志雄 「囚われ」
...彼は俄に狼狽の色を浮べた...
豊島与志雄 「変な男」
...」(訳者注 章題の札をなくすなとは狼狽するなという意味にもなる)八 審問の及第それから一時間の後...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...狼狽(ろうばい)して見守った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そんなに狼狽しなくてもよかりそうなものを...
中里介山 「大菩薩峠」
...賢母はあまり狼狽(ろうばい)しませんで...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほかのものが地震だと云って狼狽(うろた)えているところを自分だけは二階の窓から飛び下りたところに修業の効があらわれて嬉しいと云って...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...彼は狼狽した様子でポケットから十円紙幣を一枚掴み出し...
火野葦平 「糞尿譚」
...其結果狼狽せられる...
二葉亭四迷 「露都雑記」
...併し謹厳といふ字を僕の形容に使ふことに極めてゐる新聞記者諸君が狼狽しては気の毒だと思つて止めた...
森鴎外 「追儺」
...口が辷(すべ)っちゃったのよ」とおりつは狼狽して云った...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...さしもの趙雲も狼狽して...
吉川英治 「三国志」
...――躁(さわ)ぐな、狼狽するな、と抑えるつもりでいう彼自身の声からして、狐塚本陣の、騒然たる狂躁(きょうそう)のひとつだったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...眼の底にも狼狽(うろた)えの光が走ったが...
吉川英治 「死んだ千鳥」
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