...慌(あわ)てていたこととて、思わず眼下の暗黒のなかに、くらくらっと陥(お)ちかけたとき、足もとの階段が、独りでに、すうっと降りだしました...
田中英光 「オリンポスの果実」
...独りでにこんなにお湯が出るの?』男の児は目をるやうにして言つた...
田山花袋 「子供と旅」
...ハッと私は何という馬鹿だろうと思って独りでに可笑くなって笑ったこともあったよ...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...性格は歴史の樹から時が熟すれば独りでに落ちて来る無花果の実のようなものである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...処で言論統制というものは独りでに成立するものでなくて...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...頬の筋肉が独りでに硬ばってくるのを覚えた...
豊島与志雄 「好意」
...そして独りでに、私の呼吸は堯の早い呼吸と調子を合していた...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...言葉が独りでに先に出た...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...「しまった!」と独りでに声が出てしまった...
豊島与志雄 「白日夢」
...独りでに足が重くなって早く歩けなかった...
豊島与志雄 「道連」
...絵図面は独りでに私の手に集ったのです...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...夜中に人が出入りすれば豆は独りでに動くという話である...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...独りでにお前の頭には白髪が殖えて来るんだ...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...独りでにはげました...
平出修 「公判」
...どうやら独りでにある形をとるようになった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...独りでにまた元のように閉って消えうせた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは独りでに容易におさまる欲望であるといっている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...独りでにこにこして...
吉川英治 「宮本武蔵」
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