...私は、独りで、上甲板を、艦尾(かんび)から艦首へ歩きながら、奈良島の生死を気づかつた副長の狼狽した容子を、なつかしく思ひ返しました...
芥川龍之介 「猿」
...独りで頷(うなづ)きながら...
芥川龍之介 「手巾」
...身のまわりに三角形の空間を見出して独りで三角形の恐怖を加速度的に増大させていたに違いはないのです...
海野十三 「三角形の恐怖」
...それを判読した時には私は独りで赤くなった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...独りでこうしておりますが...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...独りで淋(さび)しくって仕様がないから遊びに来てくれと云われたんで...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...彼を独りでおく限り...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...独りで暮して来た...
徳田秋声 「爛」
...日の暮れ方にお増は独りで...
徳田秋声 「爛」
...三吉は独りでさういふことを考へてゐた...
中村地平 「悪夢」
...独りで悦に入っているうちはよかったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それなら生涯独りで暮す覚悟があるかといふと...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...俺独りで酔つぱらひたいんだ...
牧野信一 「熱海へ」
...お前は独りでさつさと歩いて行つて関はないよ...
牧野信一 「鏡地獄」
...一人残らず聖人になっちまうから見てけつかれ」独りで訳の分らぬ自慢をしている...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...独りで首をひねりながら発言したのだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...独りで飲んでいた...
山本周五郎 「やぶからし」
...ただ独りで泣きじゃくりたいような時――お吉は名号を取り出して...
吉川英治 「親鸞」
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