...かうして狡い考へをするのが少くない...
薄田泣菫 「贋物」
...かうして狡い考へをするのが少くない...
薄田泣菫 「茶話」
...狡い考えに罰せられて...
田中英光 「箱根の山」
...案外ネチネチした狡い人だと云ふ印象を与へる...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...じつに狡い奴だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...奴はもうあのことを修道院の中に云ひふらしてゐる!」なんて狡い牝狐だらう! 牡兎は彼女に勝つたわけだ...
中原中也 「山間秘話」
...ところが狡い犬ころめ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...狡いことこの上もない馬で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あの狡い連銭葦毛に至るまでの三頭の馬とから成る旅行者の一団の前には...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...何の眠つてなぞゐるものか! いふまでもないこと――あの狡い悪党つたら――神よ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...五十一歳で年寄がるのは少し狡いね...
牧野信一 「熱海へ」
...「狡いわね、お終ひになつたところに帰つて来て……」賢太郎は、人の好い笑ひを浮べて、女のやうに彼を睨めた...
牧野信一 「鏡地獄」
...……(自分は不自然な愛の間から生れた子に違ひない、???? それで俺は斯んなに馬鹿なのかしら! それで俺は、性質が妙に弱いやうな、狡いやうな、そして男らしい一本気に欠けてゐる、辛棒性がない、そのくせ悪く小細工をするやうな根性をもつてゐる...
牧野信一 「蔭ひなた」
...うまく其辺でごまかしてまいて了ひたいやうな狡い謀みも起らないでもなかつた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...私に云うと止められるものだから、まるで狡いわ...
宮本百合子 「或る日」
...こっちの方へ却って早く入るんだから妙でしょう」狡い...
宮本百合子 「刻々」
...敦子 あら、春子さん、どこに隠してもっていたの!春子 ははは、狡いでしょう私...
三好十郎 「樹氷」
...――おほむねつまらぬことでありますが――結局は狡い方へ落着くものでございます...
吉川英治 「折々の記」
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