...どうしても今日のうちに日光まで辿(たど)り着かぬと予定の行路が狂う...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...唯心の中で激しい欲望が荒れ狂うのを私は感じた...
梅崎春生 「風宴」
...百匹の大蛇のようにのた打ち荒れ狂う浪を相手に...
太宰治 「走れメロス」
...母親の怒り狂う声と老婆のおどおどした声が聞えて来た...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...舵(かじ)が少し狂うと舟は蘆の中へずれて往って青い葉が船縁(ふなべり)にざらざらと音をたてた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...その後に複雑な風圧が入り乱れて暫時荒れ狂うであろう...
永井隆 「長崎の鐘」
...羊の中へ狼が乱入したように、ひとたまりもなく引っ抱えられて引っ担がれる、泣き叫ぶ、狂う...
中里介山 「大菩薩峠」
...一年や二年に相場が狂うはずはありませんね...
中里介山 「大菩薩峠」
...犬は解放を予期して容赦なく喜び狂うから...
中里介山 「大菩薩峠」
...狂うばかりであった...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...暴(あ)れ狂う怒濤(どとう)の中に...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...あんまり狂うたことはないとじゃが...
火野葦平 「花と龍」
...この者いかに狂う馬の前でも何の恐るるところなく進み出て...
南方熊楠 「十二支考」
...また童子の可愛さのあまりに気が狂うたのではないかと思います...
室生犀星 「あじゃり」
...一頭の青毛の駒の狂うのを...
吉川英治 「新書太閤記」
...大地はふかく氷を閉ざしても、春ともなれば、草は萌(も)え、花は狂う...
吉川英治 「親鸞」
...誰か」「牛が狂うて行く」「助けてやれ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いっさいの自然は調子が狂う...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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