...狂い方も、蛞蝓(なめくじ)だとペロリと呑みたくなって危いが、蝸牛(でんでんむし)なら仔細(しさい)あるまい、見舞おうと、おのおの鹿爪らしく憂慮気(きづかわしげ)に、中には――時々の事――縁へ這上ったのもあって、まじまじと見て面(つら)を並べている...
泉鏡花 「薄紅梅」
...なんと云う気狂いじみた恐ろしいことだ...
大阪圭吉 「三狂人」
...台所へ往って台所用具を手あたり次第に投げ出してから狂い出た...
田中貢太郎 「四谷怪談」
...死に物狂いの努力をしたにもかかわらず...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...紙と言わず書物と言わず狂い廻る彼自身の心臓の跳梁(ちょうりょう)のためあらゆる存在を嘲(あざ)けるかのように飛び散った...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...踊りと踊りの間を面白く狂い廻り...
中里介山 「大菩薩峠」
...先生の褒めかたは気狂いじみてたほどだった...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...何時(いつ)の間にかまた狂い出した...
原民喜 「夏の花」
...所謂浮気者は人目も憚らずして遊廓に狂い芸妓に戯れ...
福沢諭吉 「女大学評論」
...あたいは死にもの狂いで河にとびこんだ...
本庄陸男 「白い壁」
...浅間しい狂いすがただ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...虻は狂いまわってビンのガラスのアッチコッチへぶつかりながら...
夢野久作 「虻のおれい」
...死物狂いになって掴みかかって来るんですもの...
夢野久作 「狂人は笑う」
...気が狂い出すと自分は押入れの中へ這入る癖があるから...
横光利一 「馬車」
...気狂いの走るように姿を消して行った新九郎の影がもう遥かになっていた...
吉川英治 「剣難女難」
...怒濤と怒濤が噛(か)みあい狂いあうあのすがたを...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのため、館の大家族形態は、膨脹(ぼうちょう)するし、郷民は殖える一方であったが、急開拓の火田法(かでんほう)なども用いて、およそ二年半、死にもの狂いに、結束して働いた...
吉川英治 「平の将門」
...「狂いだすな、こいつア...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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