...その娘が側(そば)にいなければ片時も我慢が出来ないと云うほど...
モオパッサン 秋田滋訳 「寡婦」
...片時もこうしてはおられぬわいの...
泉鏡花 「悪獣篇」
...片時もそばをはなさぬくらい目をかけていましたから...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...手は片時も棚を掴まえて放さずにいるのであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...其の子は同級の塙(はなわ)信一と云って入学した当時から尋常四年の今日まで附添人の女中を片時も側から離した事のない評判の意気地なし...
谷崎潤一郎 「少年」
...とりとめもない快感が次々と起きて片時もぢつとして居れない風だつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...其間にも片時もそれを忘れることは出来なかつた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...と片時も耳許を離れない内心の囁き...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...これは片時も猶予(ゆうよ)なり難し」「新徴組なりゃ島田を覘うはずがない...
中里介山 「大菩薩峠」
...その飛んで来る石の雨は片時も早く避けた方が賢いと思慮したものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...片時も休まなかった...
夏目漱石 「明暗」
...吾々米国婦人は片時も斯る境遇に安んずるを得ず...
福沢諭吉 「女大学評論」
...されど形は意なくして片時も存すべきものにあらず...
二葉亭四迷 「小説総論」
...また片時も離れない物怪(もののけ)が一つあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今もって稲を作らずには片時も安心しておられぬというわけは...
柳田国男 「雪国の春」
...その日より身に泌み渡りて片時も忘るゝ能はず...
夢野久作 「白くれない」
...少年時代から片時もはなさず持っていた父の遺物(かたみ)の剣も...
吉川英治 「三国志」
...一人でいることに片時も耐えられなくなっていたのです...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
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