...この厳な瞬間に突然座敷の片すみからは...
芥川龍之介 「枯野抄」
...小屋の内に這入(はい)って見ると、薄暗い、片すみに、二升鍋が一個と碗(わん)が五つ六つ、これは上高地温泉で登山者のためとて、備品として置かれたもの、今後この小屋で休泊するものは、大いに便利だろう、何か適法を設け、各処の小屋の修理や食器等の備え付をしたいものだ...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...一一月中旬のある日の四時過ぎに新宿の某地下食堂待合室の大きな皮張りの長椅子の片すみに陥没して...
寺田寅彦 「相撲」
...版画と額縁を並べた露店の片すみに立てかけた一枚の彩色石版(クロモリソグラフ)が目についた...
寺田寅彦 「青衣童女像」
...地所の片すみに地中から空気を吹き出したり吸い込んだりする井戸があって...
寺田寅彦 「先生への通信」
...名高い古城の片すみには昔の刑具を陳列した塔があります...
寺田寅彦 「先生への通信」
...店内の片すみへ川が侵入して来ていて...
寺田寅彦 「涼味数題」
...その晩彼女は通りの片すみにある理髪店にはいって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...恐(こわ)がってる犬のように片すみに縮こまって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...森の片すみの藪(やぶ)の下にくわと鶴嘴(つるはし)とを見い出して驚いたらしい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...片すみですすり泣く声がした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...片すみには彼の大事な鞄(かばん)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...片すみに夢想している憂鬱(ゆううつ)な又は悪しき精神に炬火(たいまつ)を点じて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分だけの片すみに引きこもっていよう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お前は自分の片すみに引っ込んでいるがよい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...片すみから片すみを見渡すと...
夏目漱石 「三四郎」
...覚一と尼は、舟の片すみへ、生ける空もなく、縮(ちぢ)まり寄った...
吉川英治 「私本太平記」
...うす暗い厨(くりや)の土間の片すみから...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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