...所收――「思ひ出」「ダス・ゲマイネ」「二十世紀旗手」「新樹の言葉」「富嶽百景」「餘瀝 近事片々」「思ひ出」けふまで創作集が五册出てゐるから...
太宰治 「『思ひ出』序」
...好雪片々不落別処(すこし...
種田山頭火 「其中日記」
...あらゆるそう云った色刷のどれかを想い出させるような片々が見出されて来た...
寺田寅彦 「浅草紙」
...絶交料三千円は随分いいもうけをしたぜ」落ち散りたる証書の片々を見つめ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...神戸氏がその術を授かりましたものであります……と長々しい口上があつて立ち合に及ぶと神戸は割棒の片々を立て片々を斜に向けて構へたが先が動かないので「飛び込んで來ないなと言ひながら...
長塚節 「撃劍興行」
...チラ/\と大きな雪の片々が顔や肩にふりかゝるのが彼には快かつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...片々に抑えて片々に弾(はじ)く爪の...
夏目漱石 「虞美人草」
...門の折戸片々いつも内より開かれて...
長谷川時雨 「うづみ火」
...片々(きれぎれ)の思想が頭の中で狂い廻(まわ)る中でも...
二葉亭四迷 「平凡」
...少くも片々(かた/\)の目で虚空の或る一点を睨んでゐる...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...片々の目でその妙な物を見てゐた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...極度の額面神経の緊張のために片方の眼はまんまるくぎよろりとしてゐるのに片々の方は般若のそれのやうに口の端といつしよに引き吊られて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...」もう片々(かた/\)の靴を顏の高さ迄持上げて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...この片々は、風のために八方へ投げられた落ち水からつくられるのであつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...たとへば片々たる短篇のうちにも私はたゞよはせてみたいし...
吉川英治 「折々の記」
...片々一地方ノ一城ニ過ザル当城ニ於テ...
吉川英治 「新書太閤記」
...現実の夢はみな枯葉片々(こようへんぺん)たる紙クズになって飛んでゆく...
吉川英治 「随筆 新平家」
...峰の桜が片々(へんぺん)と流れにせかれて落ちてゆく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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