...感想を書きたいけれども充分に断片的に浮んで来る一つ/\の考へを統一するに要する丈(だ)けの時間を持たない...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年三月号)」
...しかしこの密書の断片は冗談じゃないんだよ...
海野十三 「獏鸚」
...片眼で笑うような午過ぎの日ざしが一杯に落ちかかっている...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...昔の片貝の町の姿ではなかった...
太宰治 「正義と微笑」
...この河岸通りは片側町になっていたのに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「こう云う悪戯(いたずら)をしているんです」彼は細(こまか)く切ったその紙片を...
徳田秋声 「あらくれ」
...彼女は卓上に片肱をつき...
豊島与志雄 「化生のもの」
...わたしはまたお前さんが先に取片づけに行っておいでのことと思ったよ」「そしておかみさん...
中里介山 「大菩薩峠」
...片意地でさばけないところはあるにせよ...
中島敦 「李陵」
...私は自分の所に一緒に来た手紙を片っぱしから開いていたので...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...朝がくれば静かな片隅を探し...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...一ヶ月も経つてから燕の破片が...
牧野信一 「月下のマラソン」
...その梗頂に三片の萼と一子房とがある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...くちびるから片側へかけて憤激のゆがみが走ると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...僕はボロをさげ少し食い、片隅で、自分の好む仕事をやらせて貰い、うまく行けばその仕事で以て少しばかりお役に立つことが出来るかも知れない自分の運命に満足し、よろこびを感ずる...
三好十郎 「俳優への手紙」
...片よった心の所為に過ぎぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...箱根を越えない中(うち)にソコソコと荷物を片付けて...
夢野久作 「近世快人伝」
...石組を構成する全ての岩石種毎に標本の細片をかき取る手続きを機械的に繰り返していた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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