...こんなに早く不起の病の牀(とこ)に就こうとも思わなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...小屋には牀(とこ)はない...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...成は牀(ねだい)の上に身を悶えて...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「促織」
...牀上の先生も成るべく數の少くなる方がいゝからどん/\減りますよ抔と...
長塚節 「記憶のまゝ」
...病牀(びょうしょう)の徒然(つれづれ)に看護婦と世間話をしたついでに...
夏目漱石 「思い出す事など」
...牀几(しょうぎ)を出していた...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...病牀にあつて、私はかういふ旅するゲエテの姿を描き出してゐた……重くろしき雲の上に輕ろやかに翼をさめて獲物ねらふ禿鷹のごとわが歌を翔りやらん旅人はさう氣負ひながら、冬の朝まだき、獵に出る友人らと袂を別つて、獨り、北に向いてハルツを目ざしてゆく...
堀辰雄 「ゲエテの「冬のハルツに旅す」」
...余は病牀でそれを待ちながら二人が爪上りのいちご畑でいちごを摘(つ)んでいる光景などを頻(しき)りに目前に描いていた...
正岡子規 「くだもの」
...朝々(あさあさ)病の牀にありて新聞紙を披(ひら)きし時我書ける小文章に対して聊(いささ)か自ら慰むのみ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...その中にある水鉢の水をかへてやると総ての鳥が下りて来て争ふて水をあびる様が面白いので病牀からながめて楽しんで居る...
正岡子規 「墨汁一滴」
......
正岡子規 「墨汁一滴」
...病(やまい)の牀(とこ)に仰向に寐てつまらなさに天井を睨(にら)んで居ると天井板の木目が人の顔に見える...
正岡子規 「ランプの影」
...ところへ竜女来って商人を呼び入れ宝牀褥上に坐らせ何の食を食わんと欲するかと問うので...
南方熊楠 「十二支考」
...碑表は石牀先生之墓と題す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...私は暫く牀にそれを置いて...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...牀板の破れ目から竹の芽が三四寸伸びて出てゐた...
吉江喬松 「五月雨」
...さらぬだに、神経を起していた郭はあわてて異様なものを嚥(の)みくだしたので、とたんに、牀の下へ、腹中のものをみな吐き出してしまった...
吉川英治 「三国志」
...ふたたび病牀に親しむのほかなかった...
吉川英治 「三国志」
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