...其の私心熾なるが故に外ならぬ...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...実に熾烈(しれつ)を極(きわ)めている...
海野十三 「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」
...即ち予州は極めて僻在(へきざい)の地ながら俳句界の牛耳を取る証拠にしてこの事を聞く已来(いらい)猶更小生は『ほととぎす』を永続為致度念熾(さかん)に起り申候...
高浜虚子 「子規居士と余」
...四方太(しほうだ)などの諸君も熾(さか)んに出入するし...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...朝になってまだうす暗いうちに僮子(こぞう)が来て炭火を室の中で熾(た)きだしたので...
田中貢太郎 「嬌娜」
...余はコロボックルは温和(おんわ)なる生活(せいくわつ)を爲せし者と考ふ彼等(かれら)は朝(あさ)起(を)きて先づ火焚き塲の火を熾(さかん)にし...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...せめて待たせるなら待合所へ火でもよく熾しておいてくれると宜しいんですけれどね...
豊島与志雄 「微笑」
...火鉢の火はよく熾(おこ)っていた...
豊島与志雄 「二つの途」
...料理場には火が熾(おこ)されて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...斯(かく)なして尚(なほ)貧民等は市街を横行なせる事は日を追つて熾(さかん)なりしが...
中里介山 「大菩薩峠」
...昨夜の火事は十一時頃から熾え出して十二時過ぎ迄消えなかったんだぜ...
西尾正 「陳情書」
...内から自然に湧き上る熾烈な実感の嬉しさに折々出合ふ時でさへ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...赤々と熾(おこ)っている炉ばたに向い合った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「わが道に立つものは容赦はすまじ」というような復讐的闘志が熾(さかん)であるのは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...鼻寺の伽藍(がらん)が、すぐ真下に見えるところまで来ると、彼は、手にしていた洞白(どうはく)の鬼女仮面(めん)を顔につけて、そこに仆れてある石仏の背なかへ腰をかけ、「ウム、こいつア美しい」と、両方の手へ、仮面をかぶった顔をのせて、熾(さかん)に、火の粉を吹きあげて来る修羅のさわぎを、他人事(ひとごと)のように見下ろしていました...
吉川英治 「江戸三国志」
...光尚と称した)暴徒の勢いは意外に熾(はげ)しく...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...ソノ勢(イキホヒ)逐日(チクジツ)熾烈(シレツ)...
吉川英治 「源頼朝」
...親鸞に道徳の言説が少ないのはむしろその絶対者への情熱の熾烈(しれつ)を語るものであろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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