...爽快な気分で朝まで熟睡した...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...常に幾分かづゝ疑ひの働きを練つて熟達させることが出来る...
丘浅次郎 「疑ひの教育」
...紅熟した肉の冷たさが歯ぐきに沁み徹る御所柿...
薄田泣菫 「独楽園」
...頭(かしら)を屈(かゞ)めて熟視(みい)つてゐる樣子(やうす)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...思想もますます円熟してきたに違いない...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...根本より江戸時代を熟知す...
永井荷風 「佛蘭西人の觀たる鴎外先生」
...夏のころ梅の如き淡紅(たんこう)の花を開き後(のち)莢(み)をむすび熟するときは裂(さ)けて御輿(みこし)のわらびでの如く巻きあがる...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...分別も思想も一人前に円熟する筈の年を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それだけ昼間熟睡するからなので...
牧野信一 「F村での春」
...その後も同誌や別の同人雑誌でこの作者の名を見出す度に特に熟読したが孰れも相当の出来栄えである...
牧野信一 「推奨する新人」
...わが家の熟睡にある同人連は夥(おびただ)しい迷惑を蒙(こうむ)り...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...それから琉球特産のペンタラグス・フルネッシは耳と後脚がレプス属の兎より短くて熟兎に近い...
南方熊楠 「十二支考」
...大正と徐々に成熟して来た日本の文学的諸要素が...
宮本百合子 「意味深き今日の日本文学の相貌を」
...逞(たく)ましいくらい成熟した...
山本周五郎 「つばくろ」
...文化の老熟とは、自然を変形する技術の進歩を意味します...
横光利一 「我等と日本」
...小梅の熟したる梅林があるぞ...
吉川英治 「三国志」
...熟(う)れきった美しいもの...
吉川英治 「私本太平記」
...そうなればその二瀬川の知人を訪ねて見ようなどと思っているうちに案外に早く熟睡した...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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