...然もそれが、虚無に啼く小鳥の声の様に、やるせない哀調をさへ帯びてゐる...
石川三四郎 「蒼馬を見たり」
...然も自分が此稀有(けう)なる出來事に對する極度の熱心は...
石川啄木 「葬列」
...母が親(みづか)ら書く平仮名の、然も、二度三度繰返して推諒しなければ解らぬ手紙!此間(こなひだ)返事をやつた時は、馬鹿に景気の可(い)い様な事を書いた...
石川啄木 「病院の窓」
...然も吸口まで燒ける程吸つて了つた...
石川啄木 「病院の窓」
...然も不幸を悲しめども遺恨を殘さずといふ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...然も北九州一圓に於ける勢力は偉大で絶對の信仰を把握したのみならず...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...作物の背景になっている天然もよく似ていた...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...ただ自然も亦弁証法的であるということの依り処――証明――に過ぎない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...云うまでもなく歴史も自然も眼の前に存在していたのだから...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...目に見える自然も彼のためにはほとんど存在していなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人類の文化の記念物として当然もっとよい状態に保存さるべきものであった...
野上豊一郎 「パルテノン」
...然も気質的には、どんな詩人にも劣らぬような、情熱の高いイデヤをもち、不断のロマンチックな夢にあこがれ、常に純一な主観を高調している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...然も余処より御覧下され候より存外水火中に御座候御憐察下さるべく候云々...
服部之総 「志士と経済」
...然もその馬車の内部と来ては...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...然も私達の育つた地方の野語であつたから私達には...
牧野信一 「環魚洞風景」
...こはまことに然もあるべきことなり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...然もそれがかなり決定的であるということは直感しつつ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...然もそれが事実だとたしかめたときの拙者の気持を察して貰いたい」客はたまりかねたように泣いた...
山本周五郎 「日本婦道記」
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