...最初から無難に通れさうに見えた...
石川啄木 「第十八號室より」
...雜り氣の無い快活なわざとらしくなく飛び出し出た聲は清い空氣の中にそのまゝ無難に消えて行きその姿はまるで星のやうに美くしい星も側へ行つて見たらあんなに青白く...
千家元麿 「自分は見た」
...櫂を備ふる船舶に無難に歸らしめ給へ』ヂオメーデース...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...男は灰色のダーク・スーツを無難に着こなし...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...割合簡単な社会現象として無難に片づけられることが出来て来ているのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...これは海軍側から苦情が出たのが一応無難におさまった...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...初(はじま)りの進行曲だけは何(ど)うやら無難に行きながら...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...何かと無難に物語りをしているうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...三十三そうして南都北嶺の訴えは次第に止まり専修念仏の興行は無難に進んでいったようなものの...
中里介山 「法然行伝」
...鞍壺(くらつぼ)にたまらず落ちたが最後無難にこの関を踰(こ)ゆる事は出来ぬ...
夏目漱石 「幻影の盾」
...これを腕に付くれば思い次第の所へ往きて無難に還るを得...
南方熊楠 「十二支考」
...自ら先導して闇夜を無難に連れ帰ったので...
南方熊楠 「十二支考」
...清水の舞台から傘さして飛ぶように無難に飛び下るばかりで...
南方熊楠 「十二支考」
...この靴を逆さまに履(は)いて追う者の眼をごまかし無難に逃げ果(おお)せるという事よくあるやつで...
南方熊楠 「十二支考」
...母が立ち去った跡で忍藻は例の匕首(あいくち)を手に取り上げて抜き離し、しばらくは氷の光をみつめてきっとした風情であったが、またその下からすぐに溜息が出た,「匕首、この匕首……さきにも母上が仰せられたごとくあの刀禰の記念(かたみ)じゃが……さてもこれを見ればいとどなお……そも刀禰たちは鎌倉まで行き着かれたか、無難に...
山田美妙 「武蔵野」
...無難に燒け殘つてゐた...
吉川英治 「折々の記」
...無難に通行は難しい」という報告があり...
吉川英治 「黒田如水」
...この山街道から無難に出ることは恐らくできまい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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