...無慈悲な運命にも泪(なみだ)はあろう...
モオパッサン 秋田滋訳 「親ごころ」
...その無慈悲な環が刻一刻と締め付けて来て...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...決してこんな無慈悲な人間の真似をするもんぢやありませんよ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...無慈悲なまでの熟練と精力とで...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...この無慈悲な兎が一匹住んでゐるし...
太宰治 「お伽草紙」
...また柿沼は冷酷無慈悲な男だとの評判である...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...その無慈悲な正直...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...最も根本的な無慈悲な解剖や批評がなされるのである...
豊島与志雄 「長篇小説私見」
...「ホ、ホ、ホ、ホ」とお雪ちゃんがまた笑って、それにつぎ足して言いますには、「それは、先生、費えの方ばかり考えますと、そうかも知れませんが、その人がみんな遊んで食べているわけじゃありますまい、それぞれ稼(かせ)ぎをして、食べて行くんですから、そう憎んじゃかわいそうですね」「ところが、なかなか、稼ぎをして食って行くなんていう筋のいいのばかりはねえんでね、食っちゃあ遊んでいるのはまだいいがね、どうかして人の稼ぎためを食いつぶして、自分は楽をして生きて行きてえという奴がうんといるんだから、そんなのは、いいかげんに眠らしちまった方がいいんだが、さて、今いう通り実際となると、なかなか、この手が言うことを聞かねえんでな、ついつい、無慈悲な、人生(ひとい)かしをしちまうんだ、人殺しも感心しねえが、人生かしという商売も、これでなかなか辛(つら)いよ」「ですけれど、先生、そう一概に悪い人ばかりあるわけではござんすまい、こういう人を助けて置けば、国のためにもなり、人のためにもなる、こういう方はぜひ助けて置かなければならないと、お考えになることもあるでございましょう」「無(ね)えね――」道庵先生が言下に首を横に振ってしまったものですから、お雪ちゃんも、あんまり膠(にべ)のないのに少々狼狽(ろうばい)気味でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...この無慈悲な大量殺戮者は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...慈悲善根の代りに無慈悲なことばかりして參つたと言つた方が宜い位でございます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは穏やかな仮面の下に隠されていた本性を現した徒刑囚の姿が冷酷無慈悲なものとなったからであった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...無慈悲なやりかたで急に中断された...
久生十蘭 「虹の橋」
...「まだ入院されたばかりのあなたに大変無慈悲な言葉かもしれません...
北條民雄 「いのちの初夜」
...今は鬼よりも無慈悲な...
夢野久作 「白髪小僧」
...まるで鬼よりも無慈悲な心になり...
夢野久作 「白髪小僧」
...あの火葬場の無慈悲な煉瓦の窯口から...
吉川英治 「折々の記」
...叔父共以上な無慈悲な悪人に成れないことはないと...
吉川英治 「平の将門」
便利!手書き漢字入力検索
