...併し此寂寞の情が無意識に大將を動かして自殺の氣分を助成したことは必ずしもないとは云はれまい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...それで全く無意識にその人たち自身の考え方が蛮人の簡単な物語の上に何らかの着色をする...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...そこらいっぱいに咲き乱れた卯の花を眺めながら片手で無意識に石地蔵の肌をなでていた...
伊丹万作 「映画と癩の問題」
...あの総(ふさ)のような四隅の糸の一つを無意識に指先でもてあそび...
太宰治 「人間失格」
...(伝兵衛)(無意識にこぶしを握り)まだそんな馬鹿な事を言うのか...
太宰治 「冬の花火」
...譲はそれを無意識に渡しながら女の後からふらふらと従いて行つた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...無意識に火箸の先で炉辺の軽い薪を取りくべながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...耕二がボールをグラムに投げ込んではまたボールを手に取つて投げ込む――それを殆んど無意識に繰り返してゐるらしい音が...
中原中也 「耕二のこと」
...無意識にあたりを手探つた...
原民喜 「雲雀病院」
...殆ど無意識に寝台の上に半ば身を起そうとした...
堀辰雄 「菜穂子」
...無意識に口笛を吹いた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...無意識にあわてて...
三好十郎 「冒した者」
...無意識に右の手を挙げて受ける...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...無意識に口にしていた...
山川方夫 「昼の花火」
...彼はふと無意識に頭を振ったり...
山本周五郎 「つばくろ」
...鼻の頭の表現が無意識に気にかかるからで...
夢野久作 「鼻の表現」
...釘勘が折角線を引いておいた今夜の捕物配置を無意識に...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼の生命がピクと脈を打って、無意識に、次の足がかりを捜す...
吉川英治 「宮本武蔵」
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