...私も無下(むげ)には断ってしまう訳には参りません...
芥川龍之介 「疑惑」
...無下(むげ)にいやしき心地せらる...
芥川龍之介 「骨董羹」
...両親(りょうしん)も無下(むげ)に帰家(きか)をすすめることもできず...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...断はつたとて持つて呉れば無下に返すわけにも行かず...
内田魯庵 「犬物語」
...無下(むげ)に退ける訳にも行かなかった...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...無下(むげ)にも断りかねてそのまゝ坐ると...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...無下に棄(す)てたものでもなさそうなその絵を幾度となく眺め返していた...
徳田秋声 「仮装人物」
...例の二・二六事件の主体の行動を無下に〔貶〕しめることは出来ない筈だし...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...せっかくああ言ってくれる親切を無下(むげ)に断わってしまえば...
中里介山 「大菩薩峠」
...お銀様が無下(むげ)に斥(しりぞ)けてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それにまた無下に断り切れない性質だったもので...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...「浪士」を無下(むげ)に弾圧する代りに...
服部之総 「新撰組」
...十三から育ったあんたの恩は無下(むげ)にしない...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...どのように無下(むげ)にいっても二人の若者はそれに応(こた)えることなく...
室生犀星 「姫たちばな」
...失脚者の孝行息子を無下に軽侮した鼻の表現を以て迎える...
夢野久作 「鼻の表現」
...無下(むげ)によこせとも云い得なかったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...無下(むげ)に、策を為せば、事を破る因(もと)になるし……』『――で、実はの』善兵衛は、身をかがめて、煙管(きせる)の首を、二階へ向けた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...無下(むげ)に斬って行った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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