...〔譯〕聖人は強健(きやうけん)病無き人の如し...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...金札のやうなカルタやお年玉年玉にもらひて取りしカルタかなこれ程の年玉は無きカルタかな大いなる手毬なりけりお年玉年玉をくれたる叔母の美しき一年の義理を年玉に見せにけり人の世や年玉さへも恐ろしき年玉をうかと貰ひて困りけり年玉を突きかへすこともする世かないくらでもできるでしょう...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...夫婦、猿の姿の見当らぬを怪しみ、杖(つえ)にすがってまず菊之助の墓所へ行き、猿のあわれな姿をひとめ見て一切を察し、菊之助無き後は、せめてこの吉兵衛だけが世の慰めとたのんでいたのに、と恨(うら)み嘆き、ねんごろに葬(とむら)い、菊之助の墓の隣に猿塚を建て、その場に於(お)いて二人出家し、(と書いて作者は途方にくれた...
太宰治 「新釈諸国噺」
...余を舎(お)きてその人無きなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...今日の社会もし花柳界なるもの無きに至らば旧弊の風習道徳凡て改まり世態人情亦一変すべし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...もうすでに主無き家という気分が...
中里介山 「大菩薩峠」
...名無き者は?俳優の魂が身体を抜出し...
中島敦 「光と風と夢」
...春の日は限り無き天(あめ)が下(した)を照らして...
夏目漱石 「草枕」
...人無き境内の御堂の傍のベンチに腰を下して...
西尾正 「陳情書」
...母御前(ははごぜ)の意地わるに逆らふやうの事は君として無きに相違なけれどもこれ第一に心がけ給へ...
樋口一葉 「ゆく雲」
...われらの真意を知るものも無きにしもあらず...
本庄陸男 「石狩川」
...**曇鸞の『往生論註』下には「同一に念仏して別の道無きが故に...
三木清 「親鸞」
...傍(かたはら)に人無きが如き我儘を極める蟒は...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...乍併(しかしながら)先生の御作の尊きはその豐富なる想像によりて編まれたる變化極まり無き物語の筋にはあらず...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...自分にとつては限り無き喜びである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...文學は遂にわが頼り無きなぐさみなり...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...米使渡来以還(このかた)政務の多端なることは古(いにしへ)より無き所である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...伯夷に怨意無きことを明言し...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
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