...点々と桜の実をこぼした庭の砂地にも漂っている...
芥川龍之介 「十円札」
...――その木の間に点々と...
芥川龍之介 「俊寛」
...中途に引っかかるようにして点々とニッパ小屋があった...
梅崎春生 「日の果て」
...飛行島の甲板上に点っている灯が点々と見えます」「そうか...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...点々としてついていたことだった...
海野十三 「雪魔」
...遠くに点々と、散歩者の姿も見えます...
太宰治 「みみずく通信」
...点々と散らした総模様があり...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...猫の脚あとが此処彼処(ここかしこ)に点々とする...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...広い田の中に黒緑の四角なものが点々としてゐて面白い異風景をなしてゐる...
田畑修一郎 「出雲鉄と安来節」
...白熊や海豹の足跡が点々と見られたが...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...点々として燃えひろがる火でなくてはならない...
中井正一 「図書館法の成立」
...ちやうど哥薩克の帽子のやうに野づらに点々と連なつてゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...青空にくつきりとそびえた山々の青肌に翼を拡げた鶴のやうなかたちの雪の痕が点々と望まれる和やかな冬の日ばかりが続いてゐるが...
牧野信一 「山峡の凧」
...点々と輝き出てゐるのであるから...
三好達治 「柘榴の花」
...青い海面に赤い漁火が点々として流れていた...
山本周五郎 「青べか日記」
...十六万坪の原には、数多い犬舎も、点々と、朝霧の海の小舟みたいでしかない...
吉川英治 「大岡越前」
...点々と走る松明(たいまつ)の光りが...
吉川英治 「剣難女難」
...河原を抜けて、街道へ出ると、一筋の見渡される月明り、その小半丁先にあたって、点々と黒い人影、しかも晃(きら)めくものは、たしかに乱れ入れ合う剣(つるぎ)の光だ...
吉川英治 「剣難女難」
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