...何日でも此陰氣な小母さんが一人此炬燵にあたつてるので...
石川啄木 「病院の窓」
...見るも大なる炬火廿ばかり...
泉鏡花 「遺稿」
...今日から一つ炬燵に五人ねることになったので...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...むかしから癖(くせ)がついているせいか炬燵(こたつ)や湯たんぽばかりではたよりないといいますとそんなえんりょをしてくれないでもようござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...紅殻(べにがら)塗りの框(かまち)を見せた二重の上で定規(じょうぎ)を枕に炬燵(こたつ)に足を入れながら...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...あの炬火(たいまつ)が燃(も)えてをる處(ところ)がそれぢゃ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...初めて子供が作った電気炬燵が引っくりかえり...
外村繁 「夢幻泡影」
...炬燵を拵えて貰ってごろ寝をした...
豊島与志雄 「憑きもの」
...その炬燵爐(こたつろ)を塞いだ小疊をあげました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...美津江はショールをぬいで、部屋に這入ると、炬燵から出て、きちんと坐つた男は、「昨夜、この驛に着いて、宿がなくて困つてゐたところを、こちらの御老人が親切に泊めて下さいまして……大變助かりました」と、叮嚀におじぎをした...
林芙美子 「雪の町」
...大勢炬燵を圍んで居る時...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...炬燵の中に足を入れて...
水野葉舟 「土淵村にての日記」
...炬燵ほてりのしたのに柿の冷たく柔らかい汁を吸ふと...
室生犀星 「故郷を辞す」
...我らの消えかかれる炬火を見て...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その座敷に炬燵(こたつ)を入れ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...作者と読者とが熱狂して薪を投じ油を注いだ炬火(たいまつ)は...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...炬燵を出るどこに天縁はあるか知れない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...炬燵の上で、Oさんからスケジュールの説明をきくと、南伊勢をざっと一巡、紀州へ出て、史蹟行脚のやまは熊野三山から那智にあるらしい...
吉川英治 「随筆 新平家」
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