...病気のためにも病床の慰みにも将(は)た又(また)死後の計(はかりごと)の足しにもならないこういう高価の大辞典を瀕死の間際(まぎわ)に買うというは世間に余り聞かない咄(はなし)で...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...別段母体が危険に瀕(ひん)してもいないのに...
海野十三 「恐しき通夜」
...例えばここに交通事故があって肝臓を破って死に瀕(ひん)した男があったとすると...
海野十三 「大脳手術」
...瀕死の彼女は苦悶するし――遂に思ひ余つて...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...そうしてそれが今滅亡に瀕(ひん)しているような悲しみを感ずる...
寺田寅彦 「田園雑感」
...早速妻が瀕死の大病に罹(かか)り...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...西欧(アメリカも同じだが)の文明は技術的であるが故に今行きづまりと没落とに瀕している...
戸坂潤 「科学論」
...危険に瀕している...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...瀕死(ひんし)の状態にいたのである...
中里介山 「生前身後の事」
...それを敗戦後の瀕死の国情下において...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...もう一度恐ろしい不名誉な破産に瀕して居た両親を...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...瀕死の二人が叫んだ言葉の解釈一点に向けられたのです...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...その上にはやはり瀕死の重傷者が臥してゐて...
原民喜 「夏の花」
...それからまたすぐその瀕死(ひんし)の敵手のところへとひき返した...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...飢えに瀕した貧民が最後の息を引取っているのを見るのは珍らしくなかったが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...漢川(かんせん)も危殆(きたい)に瀕し...
吉川英治 「三国志」
...今や崩壊の時期に瀕して...
和辻哲郎 「鎖国」
...既に危殆に瀕していた有馬の城に入り...
和辻哲郎 「鎖国」
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