...假に人間の形に現れて蒼生(ひと)を濟度する事があるとか...
石川啄木 「赤痢」
...形許り飯を濟まし...
石川啄木 「天鵞絨」
...濟(す)みませんが...
泉鏡太郎 「一席話」
...かちんとゆかなけりゃならんのですからね! それが濟んだら引き上げますがね...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...百濟の聖明王は日本へ佛教を欽明朝の時に送つて寄越した王であります...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...他の生徒は歸つてしまふのだから平氣だが僕はみんな散會してぽつゝり獨りで殘つて見ると先生が非常に迷惑であつたらうとも思ふし一寸濟まない心持にも成つたから火鉢を持つて二階へあがつて行つた...
長塚節 「開業醫」
...平次はお仙の顏と、喜三郎の顏を等分に見比べて居りましたが、「眞砂町の、濟まないが、俺にちよいと任せては貰へないか、少し訊いて置き度いことがあるが」變なことを言ひ出します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...でつかい溜息(ためいき)なんかしやがつて」「へエ――相濟みません」八五郎はヒヨイと頭を下げました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三十五日が濟んだばかりですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...最後の馬鹿々々しいのが一とくさり濟むと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...錢形の親分」主人の伊兵衞はそれでもさすがに濟まないと思つた樣子で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ちよいと無事には濟みさうもありませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――行火(あんくわ)と温石(をんじやく)を持つて來ないのがまだしも見つけものだ」「相濟みません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...同じ宿に泊るのもつまらないので、勘定を濟ませて、舶着場で宿を探がしてみました...
林芙美子 「大島行」
...私の心の絃(つる)をロチスターさんの心から引きちぎつて傷(きずつ)けるやうな努力をしなくても濟むだらう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...經濟的にも稻子さんの收入の方が多いんだから...
三好十郎 「肌の匂い」
...公使館よりの手つゞきだに事なく濟みたらましかば...
森鴎外 「舞姫」
...聖母の昇天祭を祝ふための――が濟んだのは...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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