...疑いの濃厚なのが...
梅崎春生 「狂い凧」
...これは非常に濃厚なもので...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...他の二人の友人に濃厚な嫌疑をかけることに成功している...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...カーの諸作中最も神秘学的色彩の濃厚な作品である...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...その時の水は濃厚な泥水で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その作物の上には個人の作品よりもずっと濃厚な時代の影の映るのは当然のことである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...濃厚な飼糧をどんどん与え...
中谷宇吉郎 「コロラド通信」
...その白い濃厚な薫りのする胸に噛む如く接吻した...
長與善郎 「青銅の基督」
...さもさもなつかしくてたまらぬといったあんばいで必要以上に濃厚なしなをしてまといついてくる...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...故立花博士邸に怪盗老僕を惨殺して金庫を破る助手滝山某に濃厚な疑い――この標題(みだし)を見ただけでも...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...なるほど事件の裏には濃厚な犯罪の匂いがありそうです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...支那の各地を遍歴してかなり排日の空気の濃厚な地方も歩いたが...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...この一生懸命で濃厚な作品に...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第一巻)」
...色や香りの濃厚な花を連想させるちぐさとは...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...その部屋は女の躰臭と香料との濃厚な匂いで...
山本周五郎 「薊」
...その追跡の深さに従ってまた濃厚な感覚を触発さす...
横光利一 「新感覚論」
...コバルトと赤と薄黄(うすき)の三色(しよく)で濃厚な中に沈静な趣(おもむき)を出した「菊と薔薇(ばら)の間(ま)」が最も気に入つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...濃厚な夜化粧(よげしょう)をいつのまにかして...
吉川英治 「江戸三国志」
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