「澱」の意味
沈殿物
小説での「澱」の使い方
...霜の上には薄い牛乳のような色の靄が青白く澱んでいた...
有島武郎 「北海道に就いての印象」
...私は港の息づまるような澱(よど)んだ空気に堪え切れなくて...
太宰治 「斜陽」
...――」私が言い澱(よど)むと...
太宰治 「秋風記」
...真っ青な水の澱(よど)んだ広々とした沼があって――それも一個人所有の池とも思えぬくらい広々とした沼があって...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...黒うるしの椀に澱んでいるのを見ると...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...私の心には澱んだ水のような憂鬱な影がさしてきた...
豊島与志雄 「運命のままに」
...心の底に澱んでくるものは結局...
豊島与志雄 「幻覚記」
...それでも何の澱みも作らずに流れ動いていた...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...この色彩は画面を洗ひし水桶(みずおけ)の底に沈澱(ちんでん)したる絵具を以て塗りたる色の如くむしろ色と呼ばんよりは色なる感念(かんねん)を誘起せしむる色づきし雲の影とやいはん...
永井荷風 「江戸芸術論」
...澱(よど)んだ空気が呼吸苦(いきぐる)しく覚えられだした...
堀辰雄 「旅の絵」
...その部には澱粉(でんぷん)を貯(たくわ)え自体の養分となしていること...
牧野富太郎 「植物知識」
...早池峰(はやちね)の西どなりの群青(ぐんじゃう)の山の稜(りょう)が一つ澱(よど)んだ白雲に浮き出した...
宮沢賢治 「山地の稜」
...水は青いぬらで澱(よど)んでいた...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...唾液にて澱粉(でんぷん)を糖分に変化せしめられ...
村井弦斎 「食道楽」
...是は麩を製するとき水の底に澱んだものを...
柳田國男 「食料名彙」
...蕨の根から澱粉を取つた殘りの...
柳田國男 「食料名彙」
...根から澱粉を採取する野生植物の一つ...
柳田國男 「食料名彙」
...どろんと澱(よど)んだタバコの煙りの向うに映った――...
蘭郁二郎 「睡魔」
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