...」としみじみいうのを、呆(あき)れた顔して、聞き澄ました、奴(やっこ)は上唇を舌で甞(な)め、眦(めじり)を下げて哄々(くっくっ)とふき出(いだ)し...
泉鏡花 「海異記」
...なか/\澄ましたものであつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...研ぎ澄ました短剣(ドルク)がもう一口(ひとふり)……後は時計...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...あの小供が可哀そうじゃな」女の子が飯鉢と土瓶(どびん)を持って来たので父親は澄ました顔をして残りの酒を飲んだ...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...――林の風に耳を澄ました...
種田山頭火 「其中日記」
...いかにも悟り澄ましたような...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...フェリアは玄関まで這ってゆき、耳を澄ました...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...耳を澄ましたりした...
徳田秋声 「黴」
...細君の聲に耳を澄ましたりしながら...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...懸命に耳を澄ました...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ジョンドレットはちょっと耳を澄ましたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかも澄ましたものだ...
夏目漱石 「草枕」
...急に静まり返った彼は戸の此方側(こちらがわ)で耳を澄ました...
夏目漱石 「明暗」
...潛り戸を入つて敷石傳ひに玄關へ行くまで、耳を澄ましたが、家(うち)の中は何時(いつ)ものやうにひつそりしてゐた...
正宗白鳥 「孫だち」
...とり澄ました恰好で...
山本周五郎 「風流太平記」
...いかにも無念そうな面を澄ました...
吉川英治 「私本太平記」
...彼の仕事道具である磨(と)ぎ澄ました大手斧(おおちょうな)だった...
吉川英治 「親鸞」
...……閉めて寝た筈だが』と、若党(わかとう)の楠平(くすへい)は、枕から首を擡(もた)げて、耳を澄ました...
吉川英治 「夕顔の門」
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