...葉子の心のすみに潜むようになった...
有島武郎 「或る女」
...何で一點たりとも虚僞の陰影の潜むことが出來よう...
石川啄木 「葬列」
...わが心の底に潜む何かに触れて何かが想い出されて何ともいえぬ懐(なつ)かしい心持になる...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...問題はその『しかし』以下に潜むことになる...
高田保 「貸家を探す話」
...闘牛に潜む“It”は何か!――というと...
谷譲次 「踊る地平線」
...聲玲瓏の山鳥の姿をとりて身を潜む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...死の運命を免るべく隊伍の中に身を潜む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...鳥羽田は芒むらに潜む...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...乾坤を照し尽す無量光埴の星さえ輝き初め我踏む土は尊や白埴木ぐれに潜む物の隈なく黄朽ち葉を装いなすは夜光の玉か神のみすまるか奇しき光りよ...
宮本百合子 「秋の夜」
...しかし献身のうちに潜む反抗の鋒(ほこさき)は...
森鴎外 「最後の一句」
...三一つの花にも存在の法則が潜むように...
柳宗悦 「工藝の道」
...工藝に潜む不可思議な約束を思う...
柳宗悦 「工藝の道」
...自然と歴史と生活との綜和(そうわ)がそれらのものの根柢(こんてい)に潜む...
柳宗悦 「地方の民藝」
...ただ人間と人間との相互の敬愛に潜むのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...同じものがそこに潜むではないか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...音羽組兇悪なる毒手が紙背に潜むが如き...
山下利三郎 「誘拐者」
...百獣もために潜むかと思われたが落つるは片々と散る木の葉ばかりで...
吉川英治 「三国志」
...広汎な土壌に潜む旧幕人たちの生命綱(いのちづな)は...
吉川英治 「私本太平記」
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