...ツマリ二葉亭の持前(もちまえ)の極端な潔癖からしてそれほどでもない些細(ささい)な事件に殉じて身を潔くするためらしかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...そのときは潔く運動をやめればよい...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...――潔く謝って、女王と純粋に仲直りしてしまうか、でなければ、完全に隠遁して再び公的生活に現われないか、どちらかであった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...軍隊を指揮するほうが潔く候」……「以上はみな個人的の問題に属し...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...彼女を潔く思いきって...
近松秋江 「狂乱」
...潔くここを引き揚げたい気持もしながら...
徳田秋声 「仮装人物」
...皆済してから潔く告白しようと――」「ばかを言いたまえ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...おれはモスクワでいろいろカーチャと話し合って自分のことを潔く...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...近時動もすれば政党より逃がれて一身を潔くせむとするの人あり其情諒す可きものありと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...潔く、捕えられた方がいい)小太郎は、自分の処置を、すぐ、こう判断すると同時に、こんなにまでして、自分を召捕らしに来た久光の心が判らなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...そうして神の思し召しにそうように霊魂も肉身も潔く保ってくださいね...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...受けるべき刑なら、潔く受けて、一日も早く帰って来てほしいというようなことだった」「一日も早く、帰ってほしいといったのですね」自分の帰りを待っていてくれるひとがいる...
久生十蘭 「虹の橋」
...私は潔く死にます...
平出修 「逆徒」
...潔く自分は火中の蓮華と散りゆこう...
正岡容 「小説 圓朝」
...よく潔くそれを実行したと私自身にも満足感はあったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「負ける時は潔く負ける...
森鴎外 「金貨」
...五百は潔くこの家を去って渋江氏に適(ゆ)き...
森鴎外 「渋江抽斎」
...又木の菩提追福のためにこの金(かね)を潔く女共へ呉れてしまおう……というので仕事の休み序(ついで)に柳町に押上り...
夢野久作 「近世快人伝」
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