...漸くに待つてゐた電車が来た...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...漸く數を増し勢を加へ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...漸くにして絶頂に達す...
大町桂月 「妙義山の五日」
...陣容が漸く整うて世人の注目を牽(ひ)くようになったのは実に此の『俳人蕪村』を以って始まると言っていいのである...
高浜虚子 「子規居士と余」
...四十七夜の八時頃に國手は漸く來診した...
高濱虚子 「續俳諧師」
...皿が漸く運ばれてきた...
豊島与志雄 「金魚」
...漸く人がはいり込める位の狭い路次があった...
豊島与志雄 「反抗」
...世態人情の変化は漸く急激となつたが...
永井荷風 「里の今昔」
...しんは年漸く老い...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...庭先から聞える懶い稲扱の音を聞きながら又うと/\して漸く起きたのは十時近くであつた...
長塚節 「隣室の客」
...漸く停留所(ていりうじよ)の柱が見付(みつか)つた...
夏目漱石 「それから」
...今日漸く江戸へ入つた始末ぢや」何が何やら解りません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...漸く尋ね當てたやうなわけでございます」さういつた筋道を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...漸く僕の多年宿願した著述『詩の原理』が...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...漸くものを書き出しうるようになりつつあった...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...「歌へば天国」今日漸くトン/\行き...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...漸く場内の空気動きそめたと...
正岡容 「大正東京錦絵」
...長いこと困難に困難を重ねたのち漸くレギオム市を奪取するや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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