...舟風に流されむとするを、漸く支へし車夫の棹、折れて、直行する能はず、流れ/\て、漸く渡場よりは、數町下の方へつくことを得たり...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...漸くわかつて入つて行つた...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...漸く匐い出して来た姉は...
豊島与志雄 「月明」
...先生は、それで漸く、いくらかの溜飲(りゅういん)を下げて、屋根の上からおりて来ましたけれど、鰡八大尽は言うばかりなき不快を感じて、病気も忘れて荒々しく寝床を立って、雨戸を押し開いて欄干から外の闇を睨みつけましたけれど、その時分には道庵先生は、もう屋根から下りて、自分の寝床へ潜(もぐ)り込んでしまっていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...漸く夕方近くなつて...
中島敦 「環礁」
...俺には漸く曲者の正體が解つたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お通さん」清作は漸く起き上ると...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...最近漸くにして自己の孤独癖を治療し得た...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...かなり苦心して漸く一通りの纏まりをつけ模型をつくった...
長谷川伸 「奇術考案業」
...この胸の苦痛を語りて徐(おもむ)ろに身の振り方を定めんものと今度漸く出奔(しゅっぽん)の期を得たるなり...
福田英子 「妾の半生涯」
...漸くすませて、丸ビルへ行く、と、もう完全な曇り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...」私は漸く言葉を発し得た...
牧野信一 「心象風景」
...二漸くの思ひで長い田甫道を突き詰めて...
牧野信一 「黄昏の堤」
...その騒ぎを載せた私達の馬車が村境ひの橋を渡つて漸く街道に差しかゝると...
牧野信一 「武者窓日記」
...「多田を越えて、大村まで参りましたれど」「なに、大村までしか行けなかったと」「敵の伏勢に囲まれて、さんざん討ちなやまされ、漸く、七名だけ遁(のが)れてきたような有様でして」「あとはみな討死したのか」「いえ、べつに、その前から、二人だけは、百姓姿にして、法泉寺の山から大迂回(おおまわり)に、土口(どくち)のほうへ忍ばせました...
吉川英治 「上杉謙信」
...漸く得初めてゐた頃なのである...
吉川英治 「折々の記」
...……』漸く一段落ついた所で私は妻に言つた...
若山牧水 「鴉と正覺坊」
...冬が過ぎて漸くこれらのうろくずと近づき始めた少年時の回憶からのみでなく...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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