...咽(むせ)んで搖(そゝ)る漣(さゞなみ)に熱い動悸(どうき)を見せてゐる...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...漣は早くから小説の筆を絶ち...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...漣月老を久しぶりに訪ねて...
種田山頭火 「行乞記」
...微かな漣(さざなみ)が...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...ここで若い靴磨きが変な街路詩人の詩を口ずさみ三等席の頭上あたりの宵の明星を指さして夕刊娘の淡い恋心にささやかな漣(さざなみ)を立てる...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...青ずんだ空にはまっ白な漣雲(れんうん)が流れて...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...湖水の面一面に細(こま)かくふるえきらめく漣(さざなみ)を見詰めているうちに私は驚くべき事実に気が付いた...
寺田寅彦 「夢」
...水面は柔く太陽の光りに押えられて漣一つ立たなかった...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...漣もないほど静まり返っている...
豊島与志雄 「山上湖」
...日の光りもなく、風もなく、漣もなく、ただ一面に茫乎としているのだ...
豊島与志雄 「春盲」
...巴山人は早稲田出身の文士にて漣(さざなみ)山人門下の秀才なりしが明治三十四年同門の黒田湖山(こざん)と相図(あいはか)り麹町三番町(こううじまちさんばんちょう)二七不動のほとりに居をかまへ文学書類の出版を企てき...
永井荷風 「書かでもの記」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...漣山人(さざなみさんじん)...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...かすかな漣(さざなみ)を立てている濠...
火野葦平 「花と龍」
...この古い琴の音色(ねいろ)には幾度(いくたび)か人の胸に密(ひそ)やかな漣(さざなみ)が起った事であろう...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...河の漣(さざなみ)を銀に彩っている...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...いつものようにおのずから溢れてふき上げながらその風で漣立って...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...拡がりすぎてゆく漣に似た速さでかき消えた愁いがあった...
横光利一 「旅愁」
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